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精子提供ボランティア・精子提供・体外受精・人工授精・不妊治療等に関するニュース【2021.9/21】

2021.09.21
精子提供ボランティア・精子提供・体外受精・人工授精・不妊治療等に関するニュース【2021.9/21】

こんにちわ。管理者のミライです。
精子提供ボランティア・精子提供、体外受精、人工授精・不妊治療に関するニュースをご紹介いたします。

未来の扉は妊娠出産を望む女性の選択肢を増やすために設立されたボランティア団体です。全国、北海道から沖縄まで、東京、大阪、札幌、仙台、新潟、名古屋、福岡、関東関西どこへでも精子提供を希望される方の所在地へ伺います。

引用:yomiDr

「卵子提供で生まれた」と子どもに告知したら家族は崩壊する?

なかさとみ「吉本芸人 卵子提供で2人のママに」

 みなさん、こんにちは。なかさとみです。世の中の人々に少しでも卵子提供について知っていただくために、コラムではいろいろと詳しく書いていこうと思っています。今回は「子供の出自を知る権利」について、実際に卵子提供で産んだ子供を育てている、一当事者でもある私の視点も交えて、思うことを書いてみたいと思います。

子供の出自を知る権利

この問題については、精子提供で生まれてきた方々がずっと前からメディアなどを通して、様々なことを発信されていらっしゃいます。その中の一つに「子供の出自を知る権利」というものがあります。精子、卵子提供で生まれてきた子供たちには「ドナーについての情報を知る権利がある」というものです。

 この問題については、精子提供で生まれてきた方々がずっと前からメディアなどを通して、様々なことを発信されていらっしゃいます。その中の一つに「子供の出自を知る権利」というものがあります。精子、卵子提供で生まれてきた子供たちには「ドナーについての情報を知る権利がある」というものです。

 私が卵子提供を受けることを決めたのは6年前になるのですが、その時、私はまだ出自を知る権利という言葉すら知りませんでした。しかし、ネットで卵子提供について調べ始めた時、最初に目にしたのがアイデンティーティクライシスになった方たちの記事でした。卵子提供の知識が全くなかった時に最初に触れた情報がそれでしたので、私は素直に「卵子提供を受けるなら子供への告知は絶対にしなければいけない」と思ったのでした。その気持ちは6年たった今も変わっていません。

家族の重大な秘密が明るみになったら…

 家族の間に重大な秘密があることは、いずれ家族を崩壊に招く可能性がとても高いと感じています。この問題について、私が夫にこのような質問をしました。「卵子提供を子供に隠しておくより、ちゃんと告知した方が絶対に良いよね?」と。すると夫は「そうだと思うよ。例えばさ、俺があなたに黙って1億円の借金作っていて、後々それがバレた時、あなた、どうする? 絶対怒るでしょ?」。

 確かにです。もしこんなことが現実に起こったら、怒るどころか離婚を考えてしまいます。そして必ず、こう言うと思います。「どうして、もっと早く言ってくれなかったの?」と。夫の冗談めいた例え話ですが、私はこの例え話からいろいろと想像をめぐらしてみました。

 不倫などもそうですが、家族における重大な隠し事は、その隠し事が明るみになった時に家族にとてつもない「危機」をもたらす可能性があると思うのです。それが卵子提供を隠すということでも不倫や借金などでも、同じように家族を「崩壊」に招く可能性が高いと感じます。夫婦なら離婚すれば終わるのかもしれませんが、親子の問題であれば、親子の縁を切ることは容易なことではありせん。

告知で家族は崩壊していないし、むしろ仲良し

 告知をためらう方のほとんどが「告知をすることで、家族が崩壊してしまうのではないか?」と脅威を抱いているのだと思いますが、本当にそうでしょうか? すでに何回も子供に告知していますが、私の家庭は崩壊していません。夫とはむしろ「一緒に子供たちを守っていこうね!」と夫婦の結束も強いです。

 私の他にも、お子さんが小さい頃から告知をしていて、お子さんが卵子、精子提供を理解する年齢に達しているご家庭もありますが、みなさん、崩壊なんかしていません。どちらかというと超仲良し家族です。家族の間に隠し事がなく、風通しが良いからだと思います。

 特に、子供が生まれる前から告知を決めるご夫婦は「末長く夫婦で子供を守っていく」という気持ちがありますので、仲の良いご夫婦が多い印象です。余談ではありますが、自然妊娠でお子さんを授かった方でも、夫婦の仲が良いということは健全な育児をする上で大切なことだと感じます。

親として「しっかりと真実を伝えてあげたい」

 私自身の気持ちを正直に書かせていただくなら、「かわいい我が子には、しっかりと真実を伝えてあげたい」という、いわば子を想おもう親の気持ちがとても強いです。私の子供たちが将来、アイデンティティークライシスになり、つらい人生を歩むことなど想像もできません。私は子供たちを不幸にさせるために、この世に誕生させたわけではないからです。

 すでに卵子提供で生まれてきた時点で不幸などと、むごいことは言わないでいただきたいのです。少なくとも現時点で、子供たちは幸せに暮らしています。最終的に幸か不幸かは、私の子供たちが大きくなって自分で決めることです。そして親にできることは、どんな時も子供の気持ちに寄り添っていくことだと思います。

告知を親の選択に委ねない法整備を

 出自を知る権利を成立させるためには、第三者の介入が絶対的に必要になります。告知をする、しないという選択肢が親に委ねられているような昨今の状況ですと、伝えてもらえない子供はずっと知らないままになってしまいます。私は、それはやっぱり「違うのではないかな?」と思うのです。そのためにも一日も早く、たくさんの当事者をカバーできるような法整備が必要だと感じます。

未来の扉からのお知らせ

精子提供ボランティア未来の扉では精子提供の相談や、面談等を行っておりますがマスク着用、アルコール除菌などの徹底を行っております。精子提供について相談したい、話を聞きたい方、お1人で悩まずにお気軽にお問い合わせください。 未来の扉では赤ちゃんを望む独身女性、男性不妊のご夫婦、GIDやLGBTの方など様々な方の相談を多く受けております。赤ちゃんがほしい気持ちを諦めずに、明るい未来を作る一歩を一緒に踏み出しましょう。