こんにちわ。管理者のミライです。
体外受精、人工授精に関するニュースをご紹介いたします。
体外受精は最高峰の治療
体外受精は、女性の体の中で起こる受精現象を、体外に取り出して行う治療です。
精子が極端に少ない場合や、直接精巣から得られた精子を用いて顕微鏡をのぞきながら授精を行う、いわゆる「顕微授精」も、基本的にはこの体外受精の一部となります。
何かしらの原因で卵子と精子が出会えておらず、受精が起こっていないことが不妊の原因となっているカップルに威力を発揮します。
このような方の場合は、体外受精でなければ妊娠しないわけですから、成功率は0%から年齢にもよりますが、20%ほどにアップする技術ともいえるのです。
通常女性は月にひとつのみの卵子が排卵しますが、排卵直前には“卵胞”と言って、卵子の入った袋が卵巣の中に育ってきます。その大きさは超音波で確認できますので、採血でのホルモンの値を参考にすることで排卵のタイミングを予測します。
卵子は胎児がお母さんのお腹の中にいるころに作られ、その成長の途中で止まった状態で卵巣に保存されています。
「卵胞刺激ホルモン」が卵胞の発育を促し、卵胞はその中で卵子を育みながら大きくなっていきます。
良いタイミングでこの卵胞に細い管を刺しし内容を吸引すれば、その卵胞液の中から卵を見つけることができます。これが採卵です。
現在は腟から細い超音波を挿入して卵巣を確認しながら長い針で採卵することがほとんどですが、やはり痛みや出血を伴うこともあるため、麻酔をして採卵することも多く、一度に複数の卵子を獲得できるよう排卵誘発剤を用いることが一般的です。
主治医は外来で超音波と採血によるホルモン値を確認しながら、“良いタイミング”を得られるように点鼻薬や注射薬などで調整していただけると思います。