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精子提供・体外受精・人工授精・不妊治療等に関するニュース【2020.10/20】

2020.10.20
精子提供・体外受精・人工授精・不妊治療等に関するニュース【2020.10/20】

こんにちわ。管理者のミライです。
精子提供、体外受精、人工授精・不妊治療に関するニュースをご紹介いたします。

引用:Suits woman

不妊で悩むカップル急増!不妊治療をするにはいくらかかる?不妊治療には段階があり、高度な治療になるほど高額に

最近は、女性の社会進出が著しく、その影響もあり年々女性の初婚年齢が上がっています。厚生労働省の調べによると、2018年時点で女性の初婚年齢は29.4歳とのこと。その後、出産となると30代以降で出産する人が多くなります。

私自身も38歳で子どもを産みましたが、年齢が上がるとなかなか妊娠しずらくなるのが現実です。周囲を見渡しても不妊治療をしている人は多く、昔に比べて不妊治療は身近なものとなってきました。

ただし、一度不妊治療に足を踏み入れると、諦めきれず、ついかけられるだけお金をかけてしまう傾向にあります。冷静なうちに、不妊治療をする場合、どれくらいお金がかかるのかを把握しておきましょう。

不妊治療には、タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精など段階があり、高度なものになるほど、費用も高額になる傾向にあります。主な治療方法と費用をみていきましょう。

◆タイミング法
超音波(エコー)で卵巣内にある卵胞の大きさを測ったり、尿中の排卵ホルモンを検査したりして、排卵日のタイミングにあわせて自然妊娠を期待する方法です。身体への負担が少ない方法で、まずはこの治療から始めます。

●多嚢胞性卵巣症候群[PCOS]【たのうほうせいらんそうしょうこうぐん】
卵子が排卵されづらくなり、卵巣に卵胞がたくさんできてしまう症状。黄体形成ホルモンがやや高値で男性ホルモンが高くなる。卵胞が発育せず排卵障害が起こる。体外受精では排卵誘発により採卵後に卵巣が腫れやすく、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になりやすい。

◆人口受精(AIH)
タイミング法で妊娠しなかった場合、運動している成熟精子を、妊娠しやすい時期に子宮内へ直接注入する方法です。排卵誘発剤を併用する場合は、多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(卵巣内の卵胞が過剰に刺激され、卵巣が膨れ上がることで様々な症状を引き起こす病気)などの副作用にも注意が必要です。また、6回程度行なっても妊娠しない場合は、それ以上行なっても同じ結果になると判断されるようです。

費用は自費診療のため、全額自己負担です。1回あたり、1万円~4万円程度ですが、病院によっても変わります。

◆体外受精・顕微授精(生殖補助医療)
身体から取り出した卵子と精子を体外で受精させ、数日後に受精卵を子宮に返す方法です。女性の身体には少なからず負担がかかり、卵巣過剰刺激症候群などの副作用のおそれもあります。

全額自己負担で、1回20万円~60万円が目安ですが、治療内容と病院によってかなり差があります。

治療費の一部を助成する制度がある

体外受精・顕微授精は費用が高額ですが、厚生労働省が「特定治療支援事業」を行なっており、治療費の一部が助成されます。1回15万円(初回は30万円)が上限ですが、採卵を伴わないものは7万5,000円(初回は15万円)が上限になります。ただし、いくつか条件があります。これから治療を始める場合の条件は次の通りです。

体外受精・顕微授精以外の治療法では妊娠の見込みがないか、可能性が極めて少ないと診断された 法律上の結婚をしている夫婦(事実婚は対象外) 夫婦合算の所得が730万円未満(「収入」ではなく「所得額」がポイント) 治療開始日の妻の年齢が43歳未満 ※ただし、新型コロナウイルスの影響で今年度に限り44歳未満

そして、助成を受けられる回数の上限があります。治療開始日の妻の年齢が40歳未満なら6回、40歳以上の場合は3回までです。

制度の変更はたびたび行なわれています。初めて助成を受ける年度によって、対象になる範囲や回数などが変わりますので、注意が必要です。また、上記の厚生労働省の制度に、金額や回数を上乗せしている自治体や、健康保険組合もあります。そして、確定申告の医療費控除も利用できます。領収証はとっておきましょう。

治療にのめり込む前に予算を決めて取り組むこと

不妊治療を行なっている方たちにお話を聞いてみると、1回の治療で成功するというのは稀なケースのようです。

子どもが欲しいという気持ちはなかなか諦めきれるものではなく、もう少し頑張ろうと費用が嵩みがちに。また、病院・クリニックでの治療費や通院費用以外にも「できるだけ、効果を高めたい」と、体質改善のためのサプリメントや漢方を常用したり、ヨガ教室に通ったりする人も。これらの費用を足すと、これまでの相談事例では、「平均200万円以上」かかっている人も少なくありません。

私もなかなか子どもを授からなかったので、子どもが欲しいという気持ちはよくわかります。ですが、子どもを授かることができた場合でもその後の教育費が家計に重くのしかかります。加えて、住宅費用や老後費用など人生を生きる上では、多くのお金がかかります。

不妊治療にのめり込む前に、我が家はいくらかけられるか「予算」を決めると良いでしょう。予算を立てず気持ちのまま治療を行っていくと、妻が内緒で独身時代のヘソクリを全額使ってしまったり、自分たちの生活を犠牲にして収入全てを不妊治療に使ってしまったりということになります。

まずは、もしものことがあっても大丈夫な預貯金は確保できているか、5年以内に大きな買い物をする予定はないか、自分たちの老後費用は確保できるかなど中長期的なマネープランも考えた上で、不妊治療にどこまでかけるか、落とし所を決めるようにしたいですね。

不妊治療を経験した方、現在されている方にお話を聞くと、精神的にも経済的にも本当に大変だという方が多いです。国や自治体の支援の充実はもちろんのこと、社会全体でも支援できる仕組みがあるといいなと思います。

不妊治療には段階があり、高度な治療になるほど費用が高くなります。体外受精・顕微授精については、助成もありますので、助成制度の活用を。不妊治療はなかなか終わりにしにくいもの。のめり込む前に人生全体のマネープランを考え、「予算」を決めて取り組むようにしたいですね。

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