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体外受精・人工授精・不妊治療等に関するニュース【2019.9/30】

2019.09.30
体外受精・人工授精・不妊治療等に関するニュース【2019.9/30】

こんにちわ。管理者のミライです。
体外受精、人工授精・不妊治療に関するニュースをご紹介いたします。

引用:yahooニュース

800人以上の子供の「父親」になった精子ドナーの話

ロンドン郊外のルートンで暮らすビジネスマン、サイモン・ワトソンさん(41)には最初の妻との間に授かった19歳と17歳の息子、2人目の妻との間に10歳の娘がいます。

しかし、このほどBBCなど英メディアの取材に応じ、過去16年間にわたって子供がほしい女性に精子を提供し、スペインから台湾までおそらく800人以上の生物学上の父親になったと打ち明けました。あと4年もすれば1千人を突破すると言います。

少なくとも週に1回は女性に容器に入れた精子を提供してきたそうです。1回目で受精して妊娠する女性が多いそうですが、2~3回かかることもあると言います。800人以上の子供の生物学上の父親になったという話が本当だとしたら、かなり衝撃的です。

ロンドンの地下鉄には精子バンクの広告が掲げられています。昨年9月、開設されて1年を迎える英国の国営精子バンクに登録したドナー(精子提供者)はたった9人というニュースが報じられました。

正規のルートで精子の提供を受けると、1回につき500~1千ポンド(8万5千~17万円)かかります。ドナーの年齢は18~40歳と定められ、遺伝子疾患や先天性異常がないか検査が行われ、精子の量と質と動き、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)や性病の有無がチェックされます。

検査にパスした精子は少なくとも半年間、凍結させて再検査を実施します。こうした検査をくぐり抜けた精子だけが提供されます。

ワトソンさんの場合は「魔法のしずく」と名づけてフェイスブックに広告を出し、50ポンド(8500円)で精子を提供しています。遺伝子疾患や先天性異常のほか性病などの検査を3カ月に1度受け、証明証を提示しています。「お手頃な値段だ」とワトソンさんは言います。

ワトソンさんは最初の結婚が破局を迎えたあと、自分の子供をもっと増やしたいと精子の提供を思いつきました。最初は正規の精子バンクを通じて精子を提供していましたが、手続きが煩わしくなって自分でレシピエントを探すようになりました。

最初に女性と付き合い始めたのは18歳のとき。BBCによると「自分は結婚もせず、子供もできない」という潜在的なコンプレックスを抱いていたようです。2番目の妻は精子の提供を気にしていなかったようですが、離婚後に出会ったガールフレンドはうんざりして去っていったそうです。

2011年に公開されたカナダのコメディー映画「スターバック(邦題・人生、ブラボー!)」は「スターバック」という偽名で693回精子を提供した男性が533人の生物学上の父になったというストーリーです。「スターバック」はカナダ生まれの優良な遺伝子を持つ種牛の名前で、世界中に20万頭以上の子供がいると言います。

事実は小説より奇なりで、フランス通信(AFP)によると、トロントのドキュメンタリー制作者バリー・スティーブンス氏は精子提供を受けて英国で生まれましたが、彼の生物学上の父は、精子バンクを通じて30年間で500~1千人の子供をつくったと言います。

1人の精子ドナーから800人以上の子供が誕生したとして、もしそのドナーが遺伝的疾患や先天性異常を持っていたとしたら劣性遺伝子が集中して広がるリスクが生じます。また将来、ワトソンさんの精子から誕生した子供同士が知らないうちに愛し合って子供を授かった場合、近親交配の危険性すらあります。

英国では1990年に、生殖補助医療やヒト胚研究を規制する法律として「ヒト受精及び胚研究法」が制定され、翌91年に保健省の管轄下に「ヒト受精・胚機構(HFEA)」が設置されています。HFEAは1人のドナーの精子を提供できるのは10家族までと規制しています。

ワトソンさんの行為は違法ではありません。しかし正規の精子バンクを通さないで精子を提供すると、将来、生物学上の子供から資金援助を求められる可能性があります。

英国では2005年に、精子の提供を受けて生まれた子供には18歳になったとき生物学上の父親を知る権利が認められました。猶予期間が設けられたため、最初のケースが出てくるのは2023年の話です。

それ以降、ワトソンさんの精子から生まれた子供たちは自分にたくさんの兄弟姉妹がいることに気づきます。これはコメディー映画「スターバック」のようにハッピー・コメディーなのか否かは今のところ誰にも分かりません。